車を運転していて、
「ハンドルを切った時にカタカタ音がする…」
「段差を超えるとコトコト異音がする…」
このような症状がある場合、ステアリング機構や足回りに異常が発生している可能性があります。
特に、ステアリング系統の不具合は安全性に直結するため注意が必要です。
異音を放置すると、ハンドル操作に違和感が出たり、最悪の場合は正常に操舵できなくなるケースもあります。
この記事では、元ディーラー整備士の経験をもとに、
- ハンドルを切るとカタカタ音がする原因
- 音の種類ごとの故障箇所
- 点検方法
- 修理内容と費用の目安
- 放置すると危険な症状
を詳しく解説します。
ハンドルを切ると異音が出る原因とは?
まずは、一般的な乗用車のステアリング構造について簡単に説明します。
現在の乗用車の多くは「ラック&ピニオン式」というステアリング機構を採用しています。
昔の車では「ボールナット式」も使われていましたが、現在では軽量で操作性に優れるラック&ピニオン式が主流です。
ステアリング機構は、
- ステアリングシャフト
- ステアリングラック
- ラックエンド
- タイロッドエンド
- サスペンション
- アッパーマウント
など、数多くの部品で構成されています。
そのため、どこか1箇所でもガタや摩耗が発生すると、
- カタカタ
- コトコト
- ゴトゴト
- ギーギー
- キュッキュッ
など、さまざまな異音が発生します。
異音修理では、症状や音質から原因を絞り込み、ひとつずつ点検していく必要があります。
ハンドルを切った瞬間に「カタッ」と音がする原因
症状
以下のような症状がある場合です。
- ハンドルを切り始めた瞬間だけカタッと音がする
- 戻し始めにも音がする
- 据え切り時に左右へ揺すると音が出る
- 真っ直ぐ走っている時は音がしない
原因はステアリングシャフトジョイントのガタ

この場合に多いのが、ステアリングシャフトのジョイント部分の摩耗です。
ステアリングシャフトには複数のジョイントが使われており、ハンドル操作時の角度変化を吸収しています。
しかし、経年劣化でジョイント部にガタが発生すると、遊びができてしまい、
- 切り始め
- 戻し始め
の瞬間に「カタッ」と異音が発生します。
特に走行距離が多い車や、年数が経過した車で多い故障です。
修理方法
基本的にはステアリングシャフトASSY交換となります。
車種によってはジョイント単体交換できる場合もありますが、多くはシャフトごとの交換になります。
修理費用の目安
- 軽自動車:15,000~30,000円前後
- 普通車:30,000~60,000円前後
※車種によって大きく異なります。
走行中にカタカタ・コトコト音がする原因
症状
- 凹凸路面でカタカタ音がする
- 真っ直ぐ走っていても異音がする
- 段差でコトコト音が出る
- ハンドル操作に関係なく音が出る
原因① タイロッドエンドのガタ
タイロッドエンドは、ステアリング操作をタイヤへ伝える重要部品です。
内部はボールジョイント構造になっており、摩耗するとガタが発生します。
ガタが出ると、段差で金属的なカタカタ音が発生します。
放置すると危険
タイロッドエンドは保安部品です。
重度の摩耗を放置すると、
- ハンドル操作が不安定になる
- タイヤの向きがズレる
- 最悪の場合ジョイントが外れる
危険性があります。
原因② ラックエンドのガタ

ラックエンドは、ステアリングラックとタイロッドをつなぐ部品です。

ラックブーツ内部にあるため見えにくく、異常に気づきにくい部品でもあります。
内部のボールジョイントが摩耗すると、
- コトコト
- カタカタ
といった異音が発生します。
点検方法
リフトアップした状態で、
- タイヤを左右に揺する
- タイロッドを上下に動かす
ことでガタを確認します。
修理費用の目安
タイロッドエンド交換
- 10,000~25,000円前後
ラックエンド交換
- 20,000~50,000円前後
車種によってはメンバー脱着が必要になり、高額になることがあります。
また、交換後はアライメント調整も必要です。
凹凸路面でゴトゴト音がする原因
原因はステアリングラックブッシュの劣化
ステアリングラックは、ゴム製のブッシュを介して車体へ固定されています。
このブッシュが劣化すると、
- ゴムが痩せる
- 隙間ができる
- ラックが動く
ようになり、ゴトゴト異音が発生します。
音の特徴
タイロッド系の「金属的なカタカタ音」とは違い、
- やや鈍い
- こもったような
- ゴトゴト音
になるのが特徴です。
修理費用
- ブッシュ代:数千円程度
- 工賃込み:20,000~60,000円前後
車種によってはサブフレーム脱着が必要になります。
ハンドルを切るとギシギシ・ギーギー音がする原因
原因はサスペンション周辺の劣化

この症状で多いのは、
- アッパーマウント
- サポートベアリング
- ロアアームブッシュ
などの劣化です。
特にストラット式サスペンションでは、ハンドル操作時にアッパーマウント部が回転します。
そのため、ベアリングが摩耗すると、
- ギーギー
- ギシギシ
と異音が発生します。
放置するとどうなる?
放置すると、
- ハンドル操作が重くなる
- サスペンションの動きが悪くなる
- タイヤ偏摩耗
などにつながる場合があります。
修理費用の目安
- アッパーマウント交換:20,000~60,000円前後
- ショック同時交換:50,000~150,000円前後
キーキー・キュッキュッ音がする原因
原因はステアリングシャフトブーツの擦れ
ハンドルを回すたびに、
- キーキー
- キュッキュッ
と鳴る場合は、ステアリングシャフトとダストブーツの擦れが原因のことがあります。

ダストブーツは、
- 雨水
- 泥
- ゴミ
の侵入を防ぐ役割があります。
しかし、
- ゴム硬化
- 汚れ付着
- 潤滑不足
が起きると擦れて音が出ます。
対処法
軽症なら潤滑剤塗布で改善するケースが多いです。
改善しない場合はダストブーツ交換となります。
修理費用
- 潤滑処理:数千円程度
- ブーツ交換:5,000~20,000円前後
ハンドルを切るとガーガー・ギーギー音がする原因
原因はパワーステアリングポンプ異常
油圧式パワーステアリング車では、パワステポンプ異常でも異音が発生します。
特に、
- オイル漏れ
- パワステフルード不足
- ポンプ内部摩耗
が起きると、
- ガーガー
- ウーン
- ギーギー
という異音が出ます。

ハンドル異音は早めの点検が重要
ハンドル周辺の異音は、
- 軽微な異音
- 危険な異音
の見分けが難しいです。
特に、
- カタカタ
- コトコト
- ゴトゴト
系の異音は、ステアリングや足回りのガタが原因のことが多いため注意が必要です。
異音を放置すると、
- タイヤ偏摩耗
- 操縦安定性悪化
- 車検不適合
- 重大故障
につながる場合もあります。
「少し音がするだけだから大丈夫」と放置せず、早めに整備工場で点検を受けることをおすすめします。
まとめ
ハンドルを切った時の異音には、さまざまな原因があります。
音別の主な原因
- カタッ → ステアリングシャフトジョイント
- カタカタ → タイロッドエンド・ラックエンド
- ゴトゴト → ラックブッシュ
- ギーギー → アッパーマウント・サポートベアリング
- キュッキュッ → ダストブーツ擦れ
- ガーガー → パワステポンプ
異音は車からの重要なSOSサインです。
特にステアリング系統は安全に直結するため、違和感を感じたら早めに点検しましょう。
修理費用が高額なら買い替えも選択肢
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逆にMOTAがあまり向いていない人
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逆にカーネクストがあまり向いていない人
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- 人気車種や低走行車を売却する人
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一方で、「古い車だから値段は付かないだろう」「廃車費用がかかるかもしれない」と考えている方は、まずカーネクストに査定を依頼してみる価値があります。
