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エンジンからカタカタ音…メタル摩耗の前兆?放置するとエンジン交換になる危険性と修理費用を整備士が解説

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自動車整備を長年していると、街中を走っている車の音を聞いただけで「これは危険だな」と感じることがあります。

その中でも、私が特に危険だと感じるのがエンジン内部から聞こえる金属音です。

「カタカタ」
「コンコン」
「カンカン」

このような音は単なる異音ではなく、エンジン内部のメタル(軸受け)が摩耗しているサインである可能性があります。

実際に私も、この異音を放置した結果、コンロッドが折れてエンジンが完全に壊れてしまった車を何台も見てきました。

この記事では、

  • メタル異音とは何か
  • 放置するとどうなるのか
  • 修理費用はいくらか
  • オイル交換との関係

について、元整備士の経験を交えながら詳しく解説します。

目次

メタル異音とは?

エンジン内部には、

  • クランクシャフト
  • コンロッド
  • ピストン

など多くの可動部分があります。

その中でクランクシャフトを支えている部品が

クランクメタル

コンロッドを支えている部品が

コンロッドメタル

です。

どちらもベアリングのような役割を持っていますが、一般的なベアリングのようにボールは入っておらず、オイルの油膜によって金属同士が直接触れないようになっています。

メタルが摩耗する原因

メタルは通常であれば何十万kmも使用できます。

しかし次のような条件が重なると急激に摩耗します。

オイル交換不足

もっとも多い原因です。

エンジンオイルが劣化すると油膜が保持できなくなります。

その結果、

金属同士が直接接触

メタルが削れる

クリアランスが広がる

異音発生

という流れになります。

オイル量不足

オイル漏れやオイル消費によって油量が減ると、メタルへ十分な潤滑が行われません。

オーバーヒート

高温になると油膜が切れやすくなり、焼き付きの原因になります。

メタル異音はどんな音?

初期症状では

  • カタ…
  • カタ…
  • カタ…

程度です。

しかし症状が進行すると

  • コンコン
  • カンカン
  • ガンガン

という重い金属音になります。

特徴は

✔ エンジン回転数と一緒に速くなる

✔ アクセルを踏むと音が大きくなる

✔ エンジン下側から聞こえる

この3点です。

放置するとどうなる?

ここが一番重要です。

メタル異音が出ている状態は、すでにエンジン内部では異常摩耗が進行しています。

そのまま走行すると

  • メタル焼き付き
  • クランクシャフト損傷
  • コンロッド変形
  • コンロッド折損
  • シリンダーブロック破損

まで発展することがあります。

私も実際に、コンロッドがブロックを突き破ってエンジンオイルが道路一面に漏れた車を何台も修理しました。

ここまで壊れると修理ではなく、

エンジン載せ替え

になるケースがほとんどです。

修理費用はいくら?

症状によって大きく変わります。

修理内容費用目安
オイルパン脱着・点検15,000〜40,000円
メタル交換のみ(軽症)80,000〜180,000円
クランク研磨+メタル交換180,000〜350,000円
エンジンオーバーホール300,000〜600,000円
リビルトエンジン載せ替え400,000〜700,000円
新品エンジン交換700,000〜1,200,000円以上

👉「年式の古い車、走行距離の多い車は修理費用が高額になった場合、高額な修理費用を払っても、後々また別の場所が壊れるリスクは残ります。

修理費が高額になる場合は、売却という選択肢も検討してみましょう。
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オーバーホール工賃の計算例

1500ccクラスの4気筒エンジンを例にすると、

作業内容時間
エンジン脱着10時間
完全分解8時間
洗浄・測定・研磨8〜12時間
組み付け10時間
車体へ搭載・試運転8時間

合計

44〜48時間

レバレート9,000円の場合

44時間×9,000円=396,000円

48時間×9,000円=432,000円

つまり

工賃だけで約40万円前後

さらに

  • ガスケット
  • メタル
  • ピストンリング
  • オイルポンプ
  • ボルト類
  • オイル
  • LLC

など部品代が加算されるため、

総額50〜70万円程度

になることも珍しくありません。

整備士が考えるオイル交換時期

最近の車は

  • 10,000km
  • 15,000km

という交換時期が指定されている車もあります。

しかし、整備士として多くのエンジンを見てきた経験からすると、長く乗りたいのであればそこまで引っ張るのはおすすめできません。

私なら

  • 街乗り中心なら5,000kmまたは半年
  • 高速道路中心でも7,000km程度

を目安に交換します。

高価なオイルを長期間使うよりも、標準グレードのオイルを早めに交換する方がエンジンには優しいと感じています。

よくある質問(Q&A)

Q. メタル異音がしても少しなら走れますか?

A. 走れる場合もありますが、おすすめできません。異音が出ている時点で摩耗が進行している可能性が高く、走行を続けるとエンジン全損につながる恐れがあります。

Q. オイル交換だけで直ることはありますか?

A. メタル摩耗が原因の場合、オイル交換だけでは改善しません。一時的に音が小さくなることはありますが、摩耗した部品は元には戻らないため修理が必要です。

Q. メタル異音とタペット音の違いは?

A. タペット音はエンジン上部から「チチチ」「カチカチ」と聞こえることが多く、比較的軽い音です。一方、メタル異音はエンジン下部から「コンコン」「カンカン」と重く響く金属音が特徴です。

Q. 修理するか車を買い替えるか迷っています。

A. 修理費が車両価値を大きく上回る場合は、買い替えを検討した方が経済的なケースもあります。特にエンジン交換が必要な場合は、複数の修理工場で見積もりを取り、車の年式や走行距離も踏まえて判断するとよいでしょう。

もし、修理費用が高額になった場合には車を買い替えたほうがお得になることもあります。

「愛車に乗り続けるために高額な修理をするのも愛着ですが、家計や今後のリスクを考えたら『手放す選択』も立派なメンテナンス(対処法)です。廃車手続きもすべて無料で代行してくれるので、一度査定に出してみてから決めても遅くはありません。」

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まとめ

エンジンから聞こえる「カタカタ」「コンコン」「カンカン」といった金属音は、クランクメタルやコンロッドメタルの摩耗による重大な故障のサインである可能性があります。

異音を放置すると、クランクシャフトやコンロッドだけでなく、エンジン本体まで損傷し、高額なオーバーホールやエンジン載せ替えが必要になることも少なくありません。

異音に気付いたら無理に走行を続けず、できるだけ早く点検を受けることが、修理費を抑える一番の方法です。また、日頃からエンジンオイルを適切な時期に交換することが、メタル摩耗を防ぎ、エンジンを長持ちさせる最も効果的な予防策といえるでしょう。

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