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タイミングチェーンテンショナーが外れるとどうなる?実際にエンジンが壊れた体験談と修理費用を元整備士が解説

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「タイミングチェーンだから交換不要」と思っている方は少なくありません。

確かにタイミングベルトのように定期交換は基本的に必要ありませんが、タイミングチェーンにも故障する部品があります。

その代表がチェーンテンショナーです。

私はディーラー勤務時代に、チェーンテンショナーが外れてエンジンが完全に壊れてしまった車を実際に経験しました。

今回はその時の実体験を交えながら、

  • チェーンテンショナーの役割
  • 故障の原因
  • 故障するとどうなるのか
  • 修理費用

について整備士目線で詳しく解説します。

目次

私が実際に経験したチェーンテンショナー脱落によるエンジン故障

これは私がディーラーへ就職して間もない頃の出来事です。

故障したのはお客様の車ではなく、会社で使用していた代車でした。

その日は何事もなく普通に走行していました。

すると突然、

「ガラガラガラッ!」

という大きな異音が発生し、そのままエンジンが停止しました。

最初は何が起きたのか全く分かりません。

とりあえず路肩へ停車し、セルモーターを回して再始動を試みます。

しかし、

「カチッ」

という音がするだけでエンジンは全く回りません。

最初はセルモーターの故障を疑いました。

そこでボンネットを開けると、エンジンルームには大量のエンジンオイルが飛び散っています。

「どこから漏れているんだろう?」

と原因を探してみると、驚きの光景が目に飛び込んできました。

なんとタイミングチェーンカバーに大きな穴が開き、そのすぐそばにチェーンテンショナーが転がっていたのです。

どうやらチェーンテンショナーが何らかの原因で脱落し、その勢いでタイミングチェーンカバーを内側から突き破ってしまったようでした。

当然、エンジンは始動不能。

幸い会社から歩いて数分の場所だったため、会社へ戻って牽引ロープを持ってきて工場まで運びました。

当時は非常に珍しい故障だったため、先輩整備士も驚いていたことを今でも覚えています。

チェーンテンショナーとは?

チェーンテンショナーとは、タイミングチェーンに適切な張りを与える部品です。

タイミングチェーンは、

  • クランクシャフト
  • カムシャフト

を同期させる非常に重要な部品です。

しかしチェーンは走行距離が増えると少しずつ伸びます。

そこでテンショナーが常にチェーンを押し続けることで、適切な張力を維持しています。

現在の多くのエンジンではエンジンオイルの油圧を利用した油圧式テンショナーが採用されています。

油圧とスプリングの力によってチェーンのたるみを吸収し、エンジンのタイミングを正確に保っています。

チェーンテンショナーが故障する原因

チェーンテンショナーが故障する原因には次のようなものがあります。

オイル管理不足

最も多い原因です。

油圧式テンショナーはエンジンオイルを利用しています。

オイル交換を怠ると内部にスラッジが溜まり、

  • 動きが悪くなる
  • 油圧がかからない

などの症状が発生します。

スプリングの劣化

内部のスプリングも長年使用すると弱くなります。

その結果、チェーンを十分に押せなくなり、チェーンがたるみやすくなります。

走行距離による摩耗

20万km近く走行した車ではテンショナー本体やチェーンガイドも摩耗してきます。

チェーン全体の交換が必要になるケースもあります。

ボルトの緩みや破損(非常に稀)

私が経験したケースは、おそらく固定部が破損または脱落した非常に珍しい事例でした。

通常ではほとんど起こりませんが、絶対に起こらない故障ではありません。

チェーンテンショナーが故障するとどうなる?

エンジン始動時にガラガラ音がする

朝一番だけ

「ガラガラガラ」

と数秒間だけ音がする場合があります。

これはテンショナーの油圧が抜けている可能性があります。

初期症状として比較的多く見られます。

エンジン警告灯が点灯する

バルブタイミングが少しずれると、

  • カムセンサー
  • クランクセンサー

の信号が一致しなくなります。

するとエンジンコンピューターが異常を検知し警告灯が点灯します。

エンジン不調

タイミングが狂うことで、

  • アイドリング不調
  • 加速しない
  • エンスト

などが起こります。

最悪の場合はエンジンが壊れる

これが最も怖い症状です。

私が経験したケースもこれでした。

テンショナーが脱落するとチェーンが外れたり、大きくズレたりします。

するとピストンとバルブが衝突します。

バルブが曲がるだけで済めば修理可能ですが、

  • ピストン破損
  • コンロッド曲がり
  • シリンダーヘッド破損

まで進行するとエンジン交換になることも珍しくありません。

セルモーターが回らなかった理由も、内部でピストンとバルブが噛み込み、エンジンが完全にロックしていたためです。

修理費用の目安

故障の程度によって修理費用は大きく変わります。

故障内容修理費用の目安
チェーンテンショナー交換3万〜8万円
タイミングチェーン交換8万〜20万円
チェーン・ガイド・テンショナー一式交換10万〜25万円
シリンダーヘッド修理20万〜40万円
エンジン載せ替え(リビルト)40万〜80万円
新品エンジン交換60万〜120万円以上

車種によっては修理費用が車両価格を超えてしまうこともあります。

その場合は買い替えを検討した方が経済的なケースもあります。

もし車齢が古く走行距離も10万kmを大きく超えている場合は、修理費と車両価値を比較しながら乗り換えも検討してみましょう。

古い車でも買取専門店では思わぬ査定額が付くことがありますので、修理前に査定を受けてみるのも一つの方法です。

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逆にMOTAがあまり向いていない人

一方で、次のような方は別の売却方法も検討したほうがよいでしょう。

  • ディーラーで新車購入と同時に下取りを済ませたい人
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とはいえ、多くの場合は「まずMOTAで査定額を確認してから下取りと比較する」という流れがおすすめです。

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特に次のような方に向いています。

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一般的な買取店では値段が付かない車でも、海外への輸出や部品のリサイクルなど独自の販売ルートを持っているため、買取できるケースがあります。

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しかしカーネクストでは、古い車や過走行車でも査定対象となるため、「もう価値はないだろう」と諦めている方にもおすすめです。

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逆にカーネクストがあまり向いていない人

一方で、次のような方はMOTAなどの一括査定サービスを利用したほうが高値で売れる可能性があります。

  • 年式が新しく状態の良い車に乗っている人
  • 少しでも高く売るために複数の買取店を競わせたい人
  • 人気車種や低走行車を売却する人

状態の良い車は複数の買取業者に競争してもらうことで査定額が上がることがあるため、高価買取を最優先に考えるならMOTAのようなサービスも比較してみるとよいでしょう。

一方で、「古い車だから値段は付かないだろう」「廃車費用がかかるかもしれない」と考えている方は、まずカーネクストに査定を依頼してみる価値があります。

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異音が出たら走行を続けないことが重要

タイミングチェーン付近から

  • ガラガラ
  • ジャラジャラ
  • カラカラ

という音が聞こえたら、無理に走り続けるのは危険です。

初期段階ならテンショナー交換だけで済むこともあります。

しかし異音を放置するとチェーン飛びやエンジン破損につながり、修理費用が何十万円にも膨らむ可能性があります。

異音に気付いた時点で点検を受けることが、結果的に最も安く修理する方法です。

Q&A

Q. タイミングチェーンは交換不要ではないのですか?

タイミングチェーン自体は長寿命ですが、チェーンテンショナーやチェーンガイドは摩耗や劣化します。異音やエンジン警告灯が出た場合は点検が必要です。

Q. チェーンテンショナーが壊れる前兆はありますか?

あります。始動直後のガラガラ音、走行中のジャラジャラ音、エンジン警告灯、アイドリング不調などが代表的な前兆です。

Q. オイル交換をしていれば防げますか?

すべてを防げるわけではありませんが、油圧式テンショナーはエンジンオイルに大きく依存するため、定期的なオイル交換は故障予防に非常に効果的です。

Q. セルモーターが回らない原因がチェーンテンショナーということもありますか?

あります。ただし非常に稀なケースです。タイミングが大きくずれてピストンとバルブが衝突すると、エンジン内部がロックしてセルモーターでは回せなくなることがあります。

Q. 修理と買い替えはどちらがおすすめですか?

テンショナー交換だけで済むなら修理がおすすめです。一方、エンジン交換が必要になるほどの重故障では、車の年式や走行距離によっては買い替えの方が経済的な場合もあります。

まとめ

タイミングチェーンは「交換不要」と言われることが多い部品ですが、それを支えるチェーンテンショナーは消耗・故障する可能性があります。

私が経験したように、チェーンテンショナーが脱落するとタイミングチェーンが正常に機能しなくなり、最悪の場合はエンジン内部でピストンとバルブが衝突してエンジンが完全に壊れてしまいます。

ここまで重症化すると修理費用は数十万円に達し、車の買い替えを検討せざるを得ないケースもあります。

タイミングチェーン付近から「ガラガラ」「ジャラジャラ」といった異音が聞こえたら、「まだ走れるから大丈夫」と放置せず、早めに点検を受けることが愛車を長く乗り続けるためのポイントです。

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