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エンジンのコンプレッション測定方法|正しい測り方と基準値・低い原因まで解説

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自分の愛車も10万kmを超えたので、エンジンのコンプレッション(圧縮圧力)を測定してみました。

長年自動車整備の仕事をしてきた経験から言うと、最近の車は10万km程度では圧縮が大きく低下することはほとんどありません。

とはいえ、

エンジンのコンディションを把握しておきたい

今後のトラブル予防をしたい

という目的で、一度測定しておくのは非常に有効です。

この記事では、コンプレッションゲージの使い方から測定時の注意点、数値の見方まで詳しく解説していきます。

目次

コンプレッション測定に必要な工具

エンジンの圧縮圧力を測るには、コンプレッションゲージが必須です。

今回使用したのはストレート製のコンプレッションゲージです。

セット内容は以下の通りです。

  • ゲージ本体
  • ホース
  • プラグ穴用アダプター
  • 取扱説明書

車種ごとにプラグサイズが違うため、アダプターが複数付属しているタイプがおすすめです。

コンプレッションの正しい測定手順

コンプレッション測定は手順を間違えると、正確な数値が出ません。

重要なポイントを押さえて進めていきましょう。

①燃料・点火を停止する

まずは安全のために

  • 燃料ポンプのヒューズ
  • 点火系のヒューズ

を外します。

これをやらないと、測定中に噴射された燃料が引火してしまう可能性があるので大変危険です。

②スパークプラグは必ず全数外す

ここは非常に重要です。

スパークプラグは必ず全ての気筒分を外します。

理由は、

→ 他のシリンダーの圧縮抵抗でクランキング回転が落ちる
→ 正確な測定値が出なくなる

ためです。

③バッテリーとエンジン状態を確認

測定前の条件も重要です。

  • バッテリーは満充電
  • エンジンは暖気後

この状態でないと、実際より低い圧縮値が出る可能性があります。

④アクセル全開で測定する

コンプレッション測定で見落としがちなのがここです。

必ずアクセルは全開状態で測定します。

アクセルが閉じていると吸入空気量が不足し、正しい圧縮が測れません。

⑤各シリンダーを順番に測定

コンプレッションゲージをセットし、

1番シリンダーから順番に測定していきます。

測定後はゲージの圧を抜いてから取り外します。

上の画像の黄色の矢印で示された部分を押すとゲージ内の圧が抜けます。

測定結果|10万km超えの状態は?

今回の測定結果は、1番シリンダーでは約1280kPaでした。

他の3つのシリンダーもほぼ同じような数値でした。

基準値内にしっかり収まっており、10万km超えとしてはかなり良好な状態です。

最近のエンジン性能の高さを感じますね。

コンプレッションの基準値と判断基準

コンプレッションは単純に「高ければOK」というわけではありません。

重要なのは以下の2点です。

✔ 基準値内に入っているか

→ 整備書に記載された範囲内かどうか

✔ シリンダー間の差が少ないか

→ 各気筒のバラつきが少ないことが重要

目安としては

  • 差が10〜15%以内 → 正常
  • 大きくバラつく → 異常の可能性となります。

コンプレッションが基準値より低い原因

測定値が基準以下だった場合、考えられる原因は以下の通りです。

  • シリンダー摩耗
  • ピストンリング摩耗
  • バルブの密閉不良
  • ヘッドガスケット抜け
  • バルブタイミングのズレ

このように、原因は複数にわたるため、分解点検が必要になるケースも多いです。

コンプレッションが基準値より高い原因

コンプレッションが高い原因は、主に燃焼室に蓄積されたカーボンによるものです。

その為に、燃焼室の容積が減ってしまい結果的にコンプレッションが高くなってしまいます。

まあ、理屈ではそうなんですが、私の長年の経験から今まででコンプレッションが基準値よりも高かったなどということは一度もありません。

もし、コンプレッションを測定して基準値よりも高かった場合などは、測定方法が間違っている可能性も考えられます。(例えば、ゲージの圧を抜かないで測ったなど)

なので、1回測って数値がおかしいと感じたら再度測り直すことも必要です。

コンプレッションの低い原因がシリンダーかシリンダーヘッドかの判断の仕方

コンプレッションが低い場合には、その原因がシリンダー側にあるのかシリンダーヘッド側にあるのかを見極めることも大切です。

簡単な方法としては、少量のエンジンオイルをプラグホールから注入します。

そして、再びコンプレッションを測定して圧が上がればシリンダー側に原因があると考えられます。

その理由としては、注入したエンジンオイルがピストンリングとシリンダー壁の間に入り、油膜を形成して圧縮漏れを防ぐからです。

【実体験】冷間時だけ始動不良だった原因

以前、私が担当したダイハツの軽自動車で

「朝だけエンジンがかかりにくい」

という車がありました。

具体的な症状としては、寒い朝はものすごくエンジンのかかりが悪い。

でも、全くかからない訳ではなくて何回かクランキングをしているとかかってしまう。

1回かかってしまうと、もう次回からはすぐにかかってしまうのでそれ以上の点検はできない。

かかった後はエンジンを止めて数時間開けてエンジンを冷ましても問題なくかかってしまう。

そして、一晩おいて次の日の朝になるとまたエンジンのかかりが悪い。

こんな感じなので大変悩みました。

点検を進めると、

  • 水温センサー
  • プラグ
  • バッテリー
  • 燃料系

すべて異常なし。

最終的に原因はコンプレッション低下でした。

特に興味深かったのが、

  • 温間時 → やや低い程度
  • 冷間時 → 大幅に低下

という違いです。

つまり、

👉 エンジンが冷えると密閉性が悪化していた

という状態でした。

このように、冷間時と温間時で結果が変わるケースは意外と多いです。

もし、このような症状が出ている車があったら、ぜひコンプレッションの測定をしてみてください。

コンプレッション測定はこんな人におすすめ

以下に当てはまる人は、一度測定してみる価値があります。

  • 走行距離が10万kmを超えた
  • エンジンのかかりが悪い
  • オイル消費が多い
  • パワー不足を感じる

エンジン内部の状態を「数値」で把握できるため、予防整備にも役立ちます。

まとめ

コンプレッション測定は、

  • エンジン状態の把握
  • トラブルの早期発見

に非常に有効な診断方法です。

正しい手順で測定すれば、DIYでも十分可能なので、

「最近ちょっと調子が気になるな」

という方は、ぜひ一度チェックしてみてください。

また、コンプレッションが基準値よりも大幅に低い時にはピストン・ピストンリング・シリンダーの摩耗なども考えられるので、エンジンのオーバーホールが必要になる為に修理費用が高額になる可能性が高いです

その場合には見積もり金額にもよりますが、車の買い替えなども考慮したほうがいいかも知れません。

修理費用が高額になってしまう場合には、ディーラーなどに下取りに出すと下取り価格が0円の場合がほとんどです。

場合によっては、廃車手数料がかかる場合もあります。

そのような時には、車を下取りに出さないで車買い取り専門業者で買い取ってもらったほうがお得です。

カーネクスト なら無料で見積もりしてくれるし、動かない車・廃車する車でも高額で引き取ってくれるので、一度連絡してみてもいいかも知れません。

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この記事を書いた人

ガレージノート管理人
元自動車整備士(経験約30年)

ディーラーで19年、民間整備工場で約10年勤務。
エンジン不調・異音・足回りトラブルなど多数の診断・修理を経験。

このブログでは、実体験をもとに初心者でも分かるように解説しています。

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