バッテリーが上がる原因はひとつではありません。
バッテリーの劣化、電装品の使いすぎ、オルタネーターの故障など、複数の原因が考えられます。
「とにかく今すぐエンジンをかけたい方」はこちら
→ バッテリー上がりの応急処置
この記事では、バッテリー上がりの“原因”と“再発防止”について詳しく解説します。
1、何度もセルモーターを回し続ける
バッテリーが弱っているときに、
何度もセルを回すのはNG行動です。
理由はシンプルで、セルモーターは非常に大きな電力を使うからです。
バッテリーが弱っている状態で
- キュルキュルキュル…
- キュル…キュ…
と何度も回すと、完全にバッテリーが空になってしまいます。
こうなると
- ジャンプスターターでも復活しにくい
- ブースターケーブルでも始動しない
という状態になることがあります。
2. ブースターケーブルを適当に繋ぐ

バッテリー上がりの定番の対処法といえば
ブースターケーブルによるジャンプスタートです。
しかし、接続を間違えると非常に危険です。
よくあるミスは次の通りです。
- プラスとマイナスを逆につなぐ
- 接続順序を間違える
最悪の場合、
- 車のヒューズが飛ぶ
- ECUが壊れる
- 火花が出て危険
というトラブルになることもあります。
正しい接続順序は次の通りです。
- 救援車のプラス
- 故障車のプラス
- 救援車のマイナス
- 故障車のボディアース
この順番を守ることで、安全にエンジンを始動できます。
3、 エンジンがかかったらすぐエンジンを止める
ブースターケーブルやジャンプスターターで
エンジンがかかった直後にエンジンを止めるのもNGです。
なぜなら、バッテリーはほとんど充電されていないからです。
この状態でエンジンを止めると、
- 再びエンジンがかからない
- またジャンプスタートが必要
という状況になります。
最低でも
20〜30分ほど走行して充電する
ことが大切です。
ただし、バッテリーが寿命の場合は
走行しても回復しないことがあります。
4. ライトや電装品をつけたまま始動する

意外と多いのがこのケースです。
バッテリーが弱っている状態で
- ヘッドライトON
- エアコンON
- オーディオON
のままセルを回すと、電力が分散してエンジンがかかりにくくなります。
エンジンを始動するときは
- ライト
- エアコン
- シートヒーター
- ナビ
などの電装品はすべてOFFにしておきましょう。
これだけでも始動成功率が大きく変わります。
5. バッテリーが古いのにそのまま使い続ける
バッテリー上がりの原因で一番多いのは
単純にバッテリーの寿命です。
一般的な寿命は
2〜5年程度
と言われています。
しかし、次のような使い方をしている車は
さらに寿命が短くなります。
- 短距離走行が多い
- 週末しか乗らない
- ドライブレコーダー常時録画
- アイドリングストップ車
バッテリーが弱っている状態で使い続けると、
ある日突然エンジンがかからなくなることがあります。
整備士としての経験上、
3年以上使ったバッテリーは交換を検討するのが安全
だと思います。
たまにしか車に乗らない方には充電器がおすすめ
1ヶ月に数回しか車に乗らない方は、バッテリーも充電されないので上がりやすくなってしまいます。
そのような方には家庭で使える充電器がおすすめです。
充電器があれば、と時々しか車に乗らない方でも充電器をつないでおけば安心です。
充電器もいろいろな種類がありますが、繋いでおくだけで自動で充電してくれる充電器がおすすめです。
まとめ|焦って行動するとトラブルが増える
バッテリー上がりのときは焦ってしまいがちですが、
間違った行動をするとトラブルを増やしてしまいます。
今回紹介したNG行動はこちらです。
バッテリー上がりのNG行動
- 何度もセルモーターを回す
- ブースターケーブルを適当に接続する
- エンジン始動後すぐ止める
- 電装品をつけたまま始動する
- 古いバッテリーを使い続ける
バッテリー上がりは正しい知識があれば落ち着いて対処できます。
もし頻繁にバッテリーが上がる場合は、
- バッテリー劣化
- オルタネーター不良
- 暗電流
などの原因が隠れている可能性もあります。
早めに点検することで、突然のトラブルを防ぐことができます。
(注):暗電流とはイグニッションスイッチがOFFの状態で流れる電流のことを言います。
主にカーナビ、時計、コンピューターのメモリー機能などで消費する電流です。
流れる電流は数mAから30mAくらいの微小電流ですが、長期間エンジンをかけないとバッテリー上がりの原因となります。
暗電流の測定方法はサーキットテスターで行う場合は、イグニッションスイッチがOFFの状態でヘッドランプやルームランプなどの電装品がすべてOFFになっていることを確認して、バッテリーのマイナス端子と車のボデーアース間の電流を測定します。
この時に気をつけなければならないこととして、バッテリーのマイナス端子を外す時にテスターのリード線を接触した状態で外さなければなりません。
一瞬でもリード線が外れてしまうと車のメモリー機能がキャンセルされてしまうので、車によっては再セットアップが必要になり、ディーラーに持ち込むことにもなってしまいます。
そうならないようにするには、クランプメーターを使えばマイナス側のコードを挟むだけで暗電流を測定できるので簡単です。
クランプメーターを購入する時にはAC、DCのどちらに対応しているかが重要で、車はDCなので間違えないようにしましょう。
(STRAIGHT/ストレート) AC/DCデジタルクランプメーター 15-14

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