車の窓ガラスが割れた!まず何をすればいい?
走行中の飛び石や台風、いたずらなどで突然車の窓ガラスが割れてしまうと、
- 「このまま走っても大丈夫?」
- 「応急処置はどうすればいい?」
- 「修理代はいくらかかるの?」
- 「車両保険は使える?」
など、不安になりますよね。
結論から言うと、割れた状態で走り続けるのは非常に危険です。
ヒビが風圧や振動で一気に広がったり、ガラスが飛散して事故につながる恐れがあります。また、状態によっては道路交通法上の整備不良となる可能性もあります。
しかし、慌てる必要はありません。
正しい応急処置を行い、早めにガラス専門店や整備工場へ相談すれば、安全かつ余計な出費を抑えて修理できるケースもあります。
この記事では、元自動車整備士の経験をもとに、
- ガラスが割れたときの応急処置
- やってはいけない対処法
- 修理・交換費用の相場
- 車両保険は使えるのか
- 修理先の選び方
まで詳しく解説します。
車の窓ガラスが割れたら最初にやるべきこと
ガラスが割れたら、まずは安全な場所へ停車しましょう。
その後、次の3つを確認してください。
- ケガ人がいないか確認する
- ガラスの割れ方を確認する
- 応急処置を行う
特にフロントガラスはヒビの入り方によって修理できる場合と交換が必要になる場合があります。
絶対に使ってはいけないテープ
焦って家にあるテープを貼る人が多いですが、種類を間違えるとかえって修理費が高くなることがあります。
ガムテープ(紙・布)
おすすめできません。
理由は、
- 糊が強く残る
- 雨で剥がれる
- ガラス面がベタベタになる
後から糊を落とす作業が必要になり、追加料金になることもあります。
セロハンテープ
耐水性・耐久性がほとんどありません。
紫外線や雨ですぐ剥がれるため応急処置には向きません。
応急処置におすすめのテープ
養生テープ
もっともおすすめです。
- 糊残りしにくい
- 剥がしやすい
- 雨にも比較的強い
ホームセンターで数百円で購入できます。
OPP透明梱包テープ
透明なので視界を妨げにくいメリットがあります。
ただし長期間貼ると糊が残るため、修理工場へ行くまでの短時間だけ使用しましょう。
ガラス補修用保護フィルム
飛び石による小さなヒビなら専用品がおすすめです。
傷口に
- 水
- ホコリ
- 油分
が入るのを防ぐため、リペアできる可能性が高くなります。
【状態別】正しい応急処置
飛び石など小さなヒビの場合
500円玉程度の飛び石なら、交換ではなくリペアで済むことがあります。
手順
① 傷の周囲を軽く拭く
※強く押さえない
② 保護フィルムまたは透明テープを貼る
③ ウォッシャー液を使わない
④ 洗車もしない
傷の中へ水分が入ると修理品質が落ちます。
エアコンにも注意!
意外と知られていませんが、急激な温度変化はヒビを大きくします。
私は整備士時代、先輩がフロントガラスのステッカーを剥がそうとして「温めれば簡単に剥がれるだろう」とドライヤーを当てたところ、その瞬間にフロントガラスへヒビが入ってしまったことがあります。
結果としてガラス交換となり、大きな損失になりました。
フロントガラスは思っている以上に温度変化に弱い部品です。
ヒビが入った状態では、
- デフロスターの温風
- 冷房の冷風
- ドライヤー
などを直接当てないようにしましょう。
サイド・リアガラスが粉々になった場合
サイドガラスとリアガラスは強化ガラスです。
割れると全面が細かい粒状になって飛び散ります。
手順
① 厚手の手袋を着用する
② 車内のガラス片を掃除機で吸う
③ ゴミ袋などのビニールを窓に当てる
④ 養生テープで固定する
⑤ 中央部分も格子状に固定する
元整備士だから分かるガラス交換で一番大変な作業
実はガラス交換より大変なのが「ガラス破片の清掃」です。
ガラス片は
- シート
- カーペット
- ドアポケット
だけではありません。
ドア内部にまで大量に入り込みます。
そのため、
ドア内張りを外して内部まで掃除するケースも珍しくありません。
私が整備士だった頃は清掃費はサービスで行っていましたが、工場によっては清掃工賃が別料金になることもあります。
時間があれば、室内だけでも掃除機でガラス片を取り除いておくと工賃を抑えられる可能性があります。
応急処置した状態で走ってもいい?
基本的にはおすすめしません。
特に、
- ヒビが大きい
- ガラスに穴が開いている
- 視界を遮っている
このような場合は運転を控えましょう。
また、フロントガラスの視界部分へテープを貼ると、整備不良と判断される可能性があります。
自走が不安なら、
- JAF
- 自動車保険のロードサービス
を利用してレッカー搬送してもらうのが安全です。
車の窓ガラス修理・交換費用の相場
| 修理内容 | 費用相場 |
|---|
| 飛び石リペア | 15,000~30,000円 |
| フロントガラス交換 | 50,000~150,000円 |
| サイドガラス交換 | 30,000~70,000円 |
| リアガラス交換 | 40,000~80,000円 |
※輸入車やADAS(衝突被害軽減ブレーキ用カメラ)装着車は、カメラのエーミング(調整)が必要となり、さらに数万円かかる場合があります。
👉「年式の古い車、走行距離の多い車は修理費用が高額になった場合、高額な修理費用を払っても、後々また別の場所が壊れるリスクは残ります。
修理費が高額になる場合は、売却という選択肢も検討してみましょう。
元整備士の視点でおすすめの車買取サービスを比較しています。
車両保険は使える?
飛び石や台風、いたずらなどによるガラス破損は、契約内容によっては車両保険の対象となります。
ただし、保険を使うと翌年以降の等級や保険料に影響する場合があります。
修理金額によっては自己負担で修理した方が結果的に安く済むケースもあるため、保険会社へ相談してから判断するのがおすすめです。
修理はどこへ依頼する?
依頼先にはそれぞれ特徴があります。
| 修理先 | 特徴 |
| ディーラー | 純正品で安心だが費用は高め |
| ガラス専門店 | 費用が安く技術力も高い |
| 整備工場 | 他の修理と一緒に依頼できる |
| カー用品店 | 軽微なリペアのみ対応する場合が多い |
急ぎならガラス専門店が最も早いケースが多く、即日対応できる店舗もあります。
よくある質問(Q&A)
Q. 小さなヒビならそのまま乗れますか?
A. 一時的に走行できる場合もありますが、振動や温度変化で急にヒビが広がる可能性があります。できるだけ早く修理しましょう。
Q. 飛び石のヒビは修理できますか?
A. 500円玉程度までの小さな傷ならリペアできる可能性があります。ただし、傷の位置や深さによっては交換が必要です。
Q. 雨の日でも応急処置できますか?
A. 可能ですが、水分が傷口へ入るとリペア品質が低下します。できるだけ早く保護フィルムや養生テープで保護しましょう。
Q. ガラス交換にはどれくらい時間がかかりますか?
A. 一般的には2〜4時間程度ですが、接着剤の硬化時間が必要なため、当日または翌日の引き渡しになることもあります。
Q. 車検には通りますか?
A. フロントガラスのヒビが運転席の視界を妨げる場合や、安全性に影響すると判断された場合は車検に通らない可能性があります。
まとめ
車の窓ガラスが割れたときは、慌てず適切な応急処置を行うことが重要です。
特にフロントガラスは、小さなヒビでも放置すると振動や温度変化で一気に広がることがあります。
一方、サイドガラスやリアガラスは割れると粉々に飛散し、ケガや車内への雨水侵入につながるため、できるだけ運転は控えましょう。
応急処置はあくまで整備工場へ移動するまでの一時的な対応です。無理に走行せず、JAFやロードサービスを活用することも検討してください。
また、飛び石や自然災害による破損は車両保険で補償される場合があります。修理費だけでなく、保険を使う場合の等級への影響も確認したうえで、最適な方法を選びましょう。
早めに専門業者へ相談することが、安全かつ修理費を抑える一番のポイントです。
*もし、修理費用が高額になった場合には車を買い替えたほうがお得になることもあります。
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