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アクティHA4が突然エンスト!タイミングベルト交換後に疑った箇所と本当の原因

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車検でお預かりしたホンダ・アクティトラック(HA4)。

走行距離は10万kmを超えていたため、車検整備と合わせてタイミングベルトの交換も行うことになりました。

車検整備は順調に完了し、その後タイミングベルトを交換。

作業後に試運転へ出かけたところ、最初は問題なく走行していたのですが、しばらくすると突然エンジンが吹けなくなってしまいました。

さらに症状は悪化し、最終的にはエンジンが停止。

その後は再始動もできなくなってしまいました。

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目次

真っ先に疑ったのはタイミングベルト

症状が出たのはタイミングベルト交換直後。

そのため、

「もしかしてタイミングベルトが1コマずれたのでは?」

と考えるのは当然の流れです。

さっそく再度分解し、シリンダーヘッドカバーとタイミングカバーを外して合いマークを確認しました。

しかし何度確認しても異常はありません。

クランクシャフトとカムシャフトの位置関係も正常です。

タイミングベルトに問題は見当たりませんでした。

次に疑ったのはスパークプラグ

続いてスパークプラグを点検。

プラグがかぶっている可能性を考え、清掃して再度組み付けました。

しかし結果は変わらず。

今度は新品のスパークプラグへ交換してみたところ、エンジンは始動し、吹け上がりも正常になりました。

「これで直ったか」

と思ったのですが、試運転へ出ると再び同じ症状が発生。

エンジンが吹けなくなり、そのまま停止してしまいました。

ここまで来ると完全にお手上げ状態です。

ネットで調べても原因が分からない

タイミングベルトも問題なし。

プラグも交換済み。

点火系も大きな異常は見当たりません。

ネットで症状を調べても決定的な情報は見つからず、原因がまったく分からない状態になってしまいました。

そこで最後の手段として、ホンダ車に詳しい知人へ電話で相談してみることにしました。

原因はエアカットソレノイドバルブだった

知人から返ってきた答えは意外なものでした。

「アクティはエアカットソレノイドバルブが悪くなってエンジンが吹けなくなることがあるよ」

とのこと。

さらに、

「エアクリーナーを外してエンジンが吹けるようなら、それが原因の可能性が高い」

とアドバイスを受けました。

そこで試しにエアクリーナーを取り外した状態でセルモーターを回してみたところ、エンジンはあっさり始動。

しかも今度は正常に吹け上がります。

試運転を行っても症状は再発しませんでした。

原因はエアカットソレノイドバルブで間違いありませんでした。

エアカットソレノイドバルブとは?

エアカットソレノイドバルブは、キャブレター内部の空気通路を制御する電磁弁です。

減速時やアイドリング時の燃調を補正し、排気ガスの悪化やアフターファイヤーを防ぐ役割を持っています。

この部品が故障すると、

  • アイドリング不調
  • エンスト
  • エンジン始動不良
  • アクセルを踏んでも吹けない

といった症状が発生することがあります。

今回のアクティもまさにその症状に一致していました。

なぜ車検前は問題なかったのか?

ここで疑問が残ります。

車検で預かった時には普通に走っていたのに、なぜタイミングベルト交換後に症状が出たのでしょうか。

おそらくエアカットソレノイドバルブが完全に故障していたのではなく、内部の電磁弁の動きが悪くなっていた状態だったのでしょう。

そのため、

動く時は正常

動かない時は不調

という状態を繰り返していたと考えられます。

実際、スパークプラグ交換後に一時的に調子が戻ったのも、その時たまたまソレノイドバルブが正常に作動していた可能性があります。

エアカットソレノイドバルブ交換の費用

アクティトラック(HA3・HA4)のエアカットソレノイドバルブの交換費用は以下の通りです。

ただし、アクティの年式やキャブレターの仕様によっては、

  • ソレノイド単体で交換できる
  • キャブレター脱着が必要
  • ホース類やガスケット交換が必要

などで工賃が変わります。

また、HA3・HA4あたりの古いアクティですと、ソレノイドだけでなくキャブレター本体の摩耗や負圧ホースの劣化も併発しているケースがあります。

結果的には1万円前後の部品が原因でしたが、診断に何時間もかかってしまいました。故障診断では部品代よりも原因を突き止めるまでの時間の方が大変なこともあります。

内容費用目安
部品代6,000~10,000円
交換工賃5,000~15,000円
合計1万~2万5千円程度

お客様への聞き取りで判明した事実

修理後、お客様へ

「以前から同じような症状はありませんでしたか?」

と確認してみました。

すると、

「ああ、それなら前からたまにありましたよ」

との返答。

思わず心の中で、

「それなら最初に教えてください……」

と思いました。

しかし冷静に考えれば、車を預かる時点でこちらが症状を詳しく聞いていなかったことも事実です。

問診不足だったという反省点も残りました。

今回の修理で学んだこと

整備後に不具合が発生すると、どうしても直前に作業した箇所を疑ってしまいます。

もちろんそれは間違いではありません。

しかし実際には、今回のように全く別の箇所がたまたま同じタイミングで故障することもあります。

そのため、

「作業した部分だけに原因を限定しない」

ということが大切です。

また、お客様からの聞き取りも非常に重要だと改めて感じました。

事前に症状を把握できていれば、タイミングベルトを何度も点検するような遠回りはせず、もっと早く原因へたどり着けたかもしれません。

今回のアクティトラックは、故障診断の難しさと問診の重要性を改めて教えてくれた一台でした。

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この記事を書いた人

ガレージノート管理人
元自動車整備士(経験約30年)

ディーラーで19年、民間整備工場で約11年勤務。
自動車整備士国家検定2級。トヨタ検定1級。

エンジン不調・異音・足回りトラブルなど多数の診断・修理を経験。

このブログでは、実体験をもとに初心者でも分かるように解説しています。

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